ワンオペ楽曲制作のすすめ(映像/音源紹介編)
始めに
この記事はワンオペ楽曲制作のすすめ(イラスト/3D編)の続きとなるので、
こちらの記事を先に読むことを推奨します。
それでは前回に続き、制作工程の解説に入ります。
制作工程
映像制作
映像制作はDavinci Resolve 17を使用しています。
基本的には、これまで制作した素材をつなぎ合わせて作成します。
やることとしては、モーショングラフィックスの作成、カメラの制御です。
Davinci Resolveはノードベースなのでノードをつなぎ合わせて動きやエフェクトを追加していきます。
動くものが増えてくると、プレビューの生成に時間が掛かり、作業中の待ち時間が増えてきます。時間には余裕をもって作業しましょう。
映像制作が終われば、後は動画を投稿して終了です。
お疲れさまでした。
音源紹介
どんな音源を使用しているか気になっている人もいるかもしれないので、参考程度に今回使った音源について書いておきます。
使用音源リスト
Vocal
- CeVIO AI 結月ゆかり 麗 : いつもの。綺麗に歌っていただけます。
Piano
- Keyscape : 有名な鍵盤音源、高音から低音にかけてパンが振られているのが難点
Strings
- Symphony Series String Ensemble : KOMPLETE付属、60人編成まで対応
- Stradivari Violin : KOMPLETE付属、弦四編成なので音の定位に注意
- Guarneri Violin
- Amati Viola
- Stradivari Cello
Brass
- Symphony Series Brass Solo:Epic系の響きがします。繊細なのはNG
Woodwinds
- Miroslav Philharmonik 2 : 芯があるが、ちょっと音が近い
- Symphony Series Woodwind Solo : 音に芯がなさすぎるので正直使いたくない
Percussion
- Symphony Series Percussion:普通に使えます。
- Mallet Flux:KOMPLETE付属、Bow奏法まで対応してる...
- Wavesfactory Clock:時計の音、無料
Choirs
- Aurora Choirs:よくセールをしているChoir音源、RAMを食う
Drums
- AbbeyRoad 60s Drummer:今回はオケの空間の隙間を縫うため採用
Drum Loops
Guitar
- Strummed Acoustic 2:アコギ音源、当時はこれしか持ってなかった。
Bass
- Trilian:有名ベース音源、シンセベースも良い。
余談 今後の音源購入計画
今年のBFでバンド系の楽器の音源は揃ったので、今後はオケ音源の購入に入ります。
Spitfireも迷ったのですが、Aaron VentureのInfiniteシリーズを買おうかと思っています。学割もあるので。
ワンオペ楽曲制作のすすめ(イラスト/3D編)
始めに
この記事はワンオペ楽曲制作のすすめ(楽曲編)の続きとなるので、
こちらの記事を先に読むことを推奨します。
それでは前回に続き、制作工程の解説に入ります。
制作工程
イラスト
イラストは主にClip Studioで描いています。正直イラストは初心者なので、手探りの状態で描いています。今回は上半身のみを映す予定だったので足は描いていません。
立体感であったり、光の当たり方、人体構造等改善点が多数見つかったので、現在はイラストの勉強を進めています。制作の過程としてはこのような感じです。
なかなか色塗りの方法が分からず、試行錯誤をしながら作成しました。また細部の書き込みが足りないので、拡大するとちょっと残念な感じになります。悲しい...
余裕があれば、髪やスカーフの部分をLive2Dで動かそうとも考えていたのですが、レイヤーを統合してしまったので諦めました。
ロゴ
今回のタイトルロゴはヒラギノ明朝をベースにベジェ曲線を編集、その他図形を加えて作成しました。ロゴの作成は初めてだったので、全然よくわかっていません。
月と繋がりをモチーフに作成を行っていました。結の文字のバランスを取るために口の部分の三日月は若干横長にしてあります。
3Dモデル
3DモデルはShapr3Dで作っています。CADベースのモデリングソフトです。
学生は無料でライセンスがもらえます。今回は月をモチーフにした天球儀を作成しました。円盤の掘り込みを表側しか行っていないのは内緒です。
背景
Blenderで背景を作ります。今回が初Blenderだったので、詳しくはわかっていません。
また途中で自動更新が入り、書き出しの質感が変わってしまいました。
作業内容としては作成した3Dの配置、マテリアル、シェーダーの設定、モーションの設定です。
30秒の映像を1080pで書き出すのに3時間近くかかったので、時間泥棒です。
映像編集の際に1080pだと拡大した時に粗さが目立つので、できれば2K or 4Kで書き出すべきだと思いました。
その他の素材
この部分までは手が回らなかったので、サンプルパックを使用しました。
近未来的な質感で情報量を増やすことを目的としています。
今回はxizさん( サイズx. (@HYZEN_THLEY) | Twitter )のサンプルパック
PARADOXXを使用しました。
これで絵の制作工程は以上です。
映像/音源紹介編に続きます
ワンオペ楽曲制作のすすめ(楽曲編)
始めに
この記事は12/22に投稿した曲の制作解説記事となります。
ざっくりとした流れの解説なので、細かい話はあまりありません。
Y : https://youtu.be/3IDG5HSNzDo
N : https://www.nicovideo.jp/watch/sm39775817
必要な素材
まずは制作に必要な工程を確認しましょう。
曲 : 作詞、作曲、編曲、調声、ミックス、マスタリング
絵 : イラスト、ロゴ、3Dモデル、背景、その他素材
動画 : 編集
それでは次に、各工程を見ていきます。
制作工程
作詞
主にNotionを使って作詞をしています。学生なら無料で容量が無制限のプランが使えるのでお勧めです。
このように見た目がシンプルで、メモが簡単に残せ、行の入れ替えも簡単にできるので使っています。
作曲
ここからはDAWの出番です。
作曲の部分では、メロディーとコード進行を考えます。
メロをシンセで打ち込んで、コードはStudio Oneのコード機能で並べることが多いです。
ここで十分に練っておかないと、後から修正するのが大変です(n敗)
編曲
次に作曲したメロとコードに肉付けをしていきます。
ここではレファレンス楽曲を何曲か用意しておくとよいでしょう。
今回はオーケストラバラードを作ろうと考えていたので、具体的にはこの辺の曲をレファレンスとして集めました。
その後、実際に編曲をした様子がこちらになります。
オーケストラ曲を組み立てようと思うとメモリは32GBでも足りないもので、何とかRAMのやりくりをして仕上げました。
使用した音源やエフェクターについては記事の最後で触れます。
調声
CeVIO AIのエンジンは優秀なので、何も調整しなくともそれなりには聞こえるのですが、フェイクの作成やビブラート、母音&子音の脱落等はこちらで弄ってあげる必要があります。
ミックス
本来はCeVIO AIで書き出した音声データを編曲のプロジェクトに取り込んでミックスをするのですが、今回は編曲用のプロジェクトが負荷に耐えきれず開かなくなってしまったので別途ミックス用のプロジェクトを作り直しました。
前回(Marginis)の反省として、音の立体感にはマスキングが天敵ということが分かったので、Nectar 3のunmask機能をオケに対して使用して、マスキングの解消を図りました。(詳しくはこちらの動画を)
【Nectar 3】ボーカルをミックスの中で目立たせてくれる「Unmask」の使い方 - YouTube
マスタリング
今回はミックスが上手くいったので、あまり調整せず、bx_masterdesk Classicを通して軽く全体をまとめて完了にしました。
以上で楽曲の作成は終了です。
イラスト/3D編に続きます